【マーケットデータ】
日経平均 29854.00(+465.13)
TOPIX 1971.62(+13.98)
マザーズ 1239.47(9.09)
NYダウ 33153.21(+171.66)
NASDAQ 13480.10(233.23)
S&P500 4019.87(+46.98)
米ドル円 110
【マーケット話題】
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1313/値下がり783。SOX指数の大幅高を手掛かりに、
東京エレクトロンやレーザーテックなど半導体株が大幅上昇。
東京エレクトロンは5万円の大台に乗せた。
出資した米企業のNY証取上場が刺激となったソフトバンクGが4%超の上昇。
「こども庁」創設観測を材料に、幼児活動研究会やベビーカレンダーがストップ高となり、
JPHDやポピンズHDが急騰するなど、子育て関連銘柄が賑わった。
一方、米アルケゴスを巡る取引で、100億円規模の損失の可能性があるとの観測が報じられたみずほが下落。
既に同様の損失の可能性を公表済みの野村HDと三菱UFJが売り直された。
金融株は長期金利低下の逆風もあり、三井住友も軟調。
株高の地合いでディフェンシブ株が敬遠されたことから、関西電力や九州電力など電力株が弱かった。
月次が嫌気されたKeePer技研や、今期が大幅な減益計画となったセキチューが大きく値を崩した。
今週の日経平均は4勝1敗。
3月31日こそ月末安のアノマリーを崩せず下落したが、先週後半からの戻り基調は崩れなかった。
先週は、ファーストリテイリングなど指数寄与度の大きい銘柄や値がさ株が狙い撃ちされて、
日経平均が2.1%安、TOPIXが1.4%と日経平均の弱さが目立った。
しかし今週は、日経平均が2.3%高、TOPIXが0.6%安と日経平均のパフォーマンスが勝っている。
日経平均が著しく弱い状況が続いていた場合には、短期的には見切り売りが加速する可能性もあっただけに、
今週、挽回が見られた点は好材料。まだ安心するのは気が早いが、
日銀のETF買い入れルール変更に伴う市場の混乱がこの程度にとどまるのであれば、
将来的に日銀が買い入れ上限の引き下げやTOPIX型の買い入れもやめるという
決断をする場面が来たとしても、それに伴う悪影響は限定的と市場は受け止めるだろう。
【来週の見通し】
しっかりか。29800円台まで戻した日経平均が、すんなり3万円の節目を超えられるかが焦点となる。
米国株は強く、ドル円も円安基調が強まるなど、外部要因のフォロー材料は多い。
8日に予定されているファーストリテイリングの上期決算が要注目となる。
直近では日銀のETF買い入れルール変更を受けて、象徴的に売られる場面があった。
サプライズに乏しい決算の場合、日銀のサポートがないということを理由に、
強く同社株を売り込む動きが出てくる可能性がある。
それに全体が神経質に反応してしまうようだと、下を見に行く展開も想定される。
ただ、そのような反応が出てきたとしても、押し目では買いが入るだろう。
ファストリ以外にも小売を中心に決算発表が多く、個別の物色は活況が見込まれる。
ファストリの決算反応が良ければ、指数は3万円突破から上昇加速も期待できる。
やや波乱含みも、基本的には足元の戻り基調が維持され、底堅い地合いが続くと予想する。
【今週を振り返る】
堅調となった。米国株高や円安進行を追い風に日経平均は週初から大きく上昇。
3月に騰勢を強めた海運株や銀行株には上昇一服感が出てきた一方、
休養十分の半導体株を中心に、グロース株には資金が向かった。
3月30日は配当落ち分を即日で埋める強い動きとなり、買い意欲の強さを再確認。
3月最終日こそ売りに押されたものの、米国株の強い基調が続く中、
ハイテク株の上昇に勢いがつき、4月に入って1日、2日は連日の大幅高となった。
日経平均は週間では約677円上昇し、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
一方、景気敏感株を中心にバリュー株は利益確定売りに押されたものが多く、TOPIXは下落した。
【値上がり上位(全市場)】
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幼児活動研究会<2152> 1304円(+300)
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AppBank<6177> 287円(+52)
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サイジニア<6031> 1674円(+300)
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日本エマージェンシーアシスタンス<6063> 1694円(+300)
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Appier Group<4180> 2300円(+400)
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ベビーカレンダー<7363> 10050円(+1500)
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JPホールディングス<2749> 325円(+44)
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ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615> 1063円(+121)
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東京ラヂエーター製造<7235> 667円(+72)
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セルソース<4880> 13690円(+1420)
【ストップ高】
◆幼児活動研究会<2152> 1304円(+300) 時価総額154億円
首相の「こども庁」創設検討指示
◆Appier Group<4180> 2300円(+400) 時価総額2297億円
直近IPO
◆サイジニア<6031> 1674円(+300) 時価総額35.3億円
2連ストップ高 経営統合で業容拡大期待
◆日本エマージェンシーアシスタンス<6063> 1694円(+300) 時価総額42.7億円
2連ストップ高 厚労省から受託
◆小野測器<6858> 606円(+57) 時価総額73.9億円
◆東京ラヂエーター製造<7235> 667円(+72) 時価総額96.1億円
◆ベビーカレンダー<7363> 10050円(+1500) 時価総額83.2億円
直近IPO
【ストップ安】
◆なし
【新興株決算】
◆エクスモーション<4394> 1500円 時価総額43.7億円
12-2月期(1Q)経常は47%増益で着地
◆ケイティケイ<3035> 450円(+9) 時価総額25.8億円
上期経常が28%増益で着地・12-2月期も69%増益
◆霞が関キャピタル<3498> 4450円(+70) 時価総額147億円
12-2月期(2Q)経常は96%増益
【新興株】
◆セルソース<4880> 13690円(+1420) 時価総額845億円
急伸で上場来高値。
不妊治療領域での連携体制構築のため、
富士製薬工業<4554>と事業提携に関する契約を締結したと発表している。
セルソースが提供する血液由来加工受託サービスについて、富士製薬工業が販売支援を行う。
同サービスでは、患者自身の血液から多血小板血漿を作製し、
成長因子を濃縮し無細胞化と凍結乾燥の処理を施した加工を医療機関から受託している。
◆幼児活動研究会<2152> 1304円(+300) 時価総額154億円
ストップ高。
子どもに関する行政を一元的に担う「子ども庁」創設について、
菅義偉首相が1日に自民党内で検討するよう指示したことを受け、
関連銘柄の一角として物色されている。
自民党からの提言を受けたもので、現在は厚生労働省が保育園、
文部科学省が幼稚園をそれぞれ所管しているが、新たな庁を創設して一元化するという。
育児向けメディアのベビーカレンダー<7363>も大幅に反発している。
◆エーアイ<4388> 2208円(+185) 時価総額114億円
大幅に反発。
高品質音声合成エンジンAITalkがベネッセホールディングス<9783>傘下の
ベネッセコーポレーション(岡山市)の中学生向け
通信教育「進研ゼミ中学講座」に採用されたと発表している。
タブレット学習を中心としたハイブリッドスタイルの中学1・2年生向けの
学習教材「デジタルチャレンジ」で利用される。数学・国語・理科・社会の各先生の
合成音声による教材ナレーションを実現したという。
◆ウェルスナビ<7342> 3680円(-65) 時価総額1678億円
朝高後、マイナス転換。
ロボアドバイザー「WealthNavi」の預かり資産が3月31日時点で4000億円を突破したと発表している。
WealthNaviは、投資の経験や知識、資産の額に関係なく、
世界約50カ国1万1000銘柄への分散投資を自動で行える。
2月からはNISA(少額投資非課税制度)口座で自動で資産運用ができる
新機能「おまかせNISA」を開始しており、今後は提携サービスへの展開も検討していくとしている。
【売買代金】
東証一部 2兆2403億円
東証二部 312億円
東証マザーズ 1795億円
JASDAQ 514億円
【人気テーマ】
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全固体電池
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半導体
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2021年のIPO
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再生可能エネルギー
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人工知能
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水素
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サイバーセキュリティ
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半導体製造装置
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TOPIXコア30
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新型コロナウィルス
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アンモニア
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2020年のIPO
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国土強靭化
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海運
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デジタルトランスフォーメーション
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脱炭素
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電気自動車関連
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ブロックチェーン
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農業関連
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JPX日経400
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5G
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円安メリット
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農業関連
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洋上風力発電
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パワー半導体
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旅行
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半導体部材・部品
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仮想通貨
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子育て支援
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水素ステーション
出典:株探,TRADERSWEB
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