【マーケットデータ】
日経平均 29149.41(+600.40)
TOPIX 1947.44(+36.42)
マザーズ 1145.19(-0.69)
NYダウ 34464.64(+141.59)
NASDAQ 13736.27(-1.72)
S&P500 4220.88(+4.89)
米ドル円 110
【マーケット話題】
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1847/値下がり315。
幅広い業種に買いが入っており、主力どころでは信越化学や村田製作所、ホンダ、OLCなどが大幅高。
日本製鉄やJFEHDなど鉄鋼株が軒並み水準を切り上げた。
三菱商事や住友商事など商社株や、牧野フライスやオークマなど機械株にも非常に強い動きが見られた。
ボーイング株の大幅高やエアバスの増産報道などを手掛かりに航空関連が物色されており、
東レや東邦チタニウム、ジャムコが急伸。
シティインデックスイレブンスの大量保有が判明した富士石油が一時ストップ高となるなど急騰し、
通期見通しを引き上げたフィルカンパニーがストップ高比例配分となった。
一方、総じてリスクオンの地合いの中、武田や大日本住友製薬など薬品株が軟調。
エイベックスがリリースを材料に大幅安となり、
同社の筆頭株主になることが見込まれるサイバーエージェントも売りに押された。
事業再生ADR手続きの成立を発表したワタベウェディングが大幅安。
バリュー優位の地合いであったためマザーズ銘柄には弱かったものも多く、
メルカリやミンカブ、サイバートラストなどが大きめの下げとなった。
株式市場は非常に強かったが証券大手の野村HDはこの流れに乗れず逆行安となった。
日経平均は大幅高で29000円台を回復。
きのう25日線を前に上昇が一服したため、きょう大きく下げてしまうようだと、
センチメントが急速に悪化する可能性があった。
しかし、高く始まった上にその後も上値を伸ばしたことから、
目先は売りを仕掛けづらい地合いが続くだろう。
きょうの上昇(終値:29149円)で25日線(28649円、28日時点、以下同じ)を大きく上回り、
週足でも26週線(28619円)を上回った。
この先はこれらの水準がサポートになると期待できる。
すぐ上に13週線(29199円)が控えており、これを明確に上回ることができるかが来週の焦点となる。
【来週の見通し】
横ばいか。
米国は月曜31日が休場で、週末には5月の雇用統計の発表が控えている。
雇用統計が強い内容となった場合、
市場は6月のFOMC(6/15~16)で量的緩和縮小に関する材料が出てくるとの見方を強めてくるだろう。
通常月よりも注目度が高まるため、米国株もこれを前に様子見姿勢が強まる可能性が高い。
日経平均は今週29000円台を回復してきたことで、下値に関しては堅くなると考える。
ただ、しばらく3万円より下でもたついたため、ここから一段と上を試しに行くところでは戻り売りも出てくると思われる。
月曜は5月最終日で下げの特異日でもある。
大きく上昇した後でも方向感は定まりづらく、中盤以降は雇用統計を前にこう着ムードが強まると予想する。
【今週を振り返る】
堅調となった。
中盤までは物色は日替わりでやや不安定ではあったが、前の週からの戻り基調が継続。
日経平均は場中の動きが良く、28500円台を回復したことで下値不安が和らいだ。
27日にはMSCIの銘柄入れ替えに伴う売り需要を警戒して下落。
グロース・バリュー株ともに崩れたことで、センチメントの悪化が警戒された。
ただ、これを消化した後の28日は、円安進行も追い風に600円高と大幅上昇。
節目の29000円も大きく上回り、週間でも大幅高となった。
日経平均は週間では831円の上昇となり、週足では2週連続で陽線を形成した。
【値上がり上位(全市場)】
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富士石油<5017> 272円(+53)
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ANAP<3189> 422円(+80)
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EPSホールディングス<4282> 1628円(+300)
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イメージワン<2667> 860円(+150)
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アルメディオ<7859> 279円(+47)
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フィル・カンパニー<3267> 3180円(+503)
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サイジニア<6031> 2260円(+335)
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モリテックスチール<5986> 501円(+57)
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加地テック<6391> 5650円(+640)
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コマースOneホールディングス<4496> 2368円(+248)
【ストップ高】
◆イメージワン<2667> 860円(+150) 時価総額82.0億円
◆ANAP<3189> 422円(+80) 時価総額20.5億円
中国版『ZOZO』で商品の販売を開始
◆フィル・カンパニー<3267> 3180円(+503) 時価総額184億円
大型物件売却により業績予想を上方修正
◆ランシステム<3326> 710円(-68) 時価総額14.7億円
5連ストップ高
◆サインポスト<3996> 884円(+39) 時価総額112億円
◆EPSホールディングス<4282> 1628円(+300) 時価総額754億円
MBO発表でTOB価格1800円にサヤ寄せ
◆環境管理センター<4657> 673円(+57) 時価総額31.5億円
◆富士石油<5017> 272円(+53) 時価総額213億円
旧村上ファンドの大量保有が明らかに
◆サイジニア<6031> 2260円(+335) 時価総額47.7億円
◆レシップホールディングス<7213> 613円(+56) 時価総額86.9億円
米国での運賃種々システム受注が伝わる
【ストップ安】
なし
【気になる決算】
◆VTホールディングス<7593> 472円(+18) 時価総額563億円
上期税引前を一転2.89倍増益に上方修正・8期ぶり最高益、通期も増額、配当も2円増額
◆川口化学工業<4361> 1119円(+26) 時価総額13.7億円
上期経常を67%上方修正・16期ぶり最高益、通期も増額
◆インスペック<6656> 2023円(-16) 時価総額76.7億円
非開示だった前期最終は赤字転落へ
【新興株決算】
◆大和コンピューター<3816> 1162円(+14) 時価総額45.9億円
今期経常を4%上方修正
【新興株】
◆アクセスグループ・ホールディングス<7042> 843円(+35) 時価総額10.3億円
大幅反発。
事業子会社で、教育機関支援事業を展開する株式会社アクセスネクステージ(東京都渋谷区)が、
在京主要大学12校が主催する「2021東京12大学フェア」で首都圏会場の運営業務を受託したと発表した。
本フェアの運営を通じて、志願者と各大学を繋ぐ貴重な情報提供機会に貢献していく。
これを材料視した買いが向かっているようだ。
◆NexTone<7094> 3255円(+200) 時価総額310億円
大幅続伸。
デジタルコンテンツディストリビューション業務で展開していた良品計画<7453>の店舗「無印良品」で流れる
BGMのストリーミング配信が約1週間で500万再生を達成したと発表している。
BGMは良品計画が保有する約300原盤、世界16カ国・地域をテーマとした伝統音楽。
現地に根ざした活動を続ける音楽家の演奏で制作され、
無印良品の店頭やネットストアでCDとして販売しているという。
今後も企業の音楽コンテンツを活用したデジタルマーケティングを積極的にサポートしていくようだ。
◆ANAP<3189> 422円(+80) 時価総額20.5億円
ストップ高。
ZOZO<3092>が運営するZOZOTOWNの中国版「ZOZO」で商品の販売を開始したと発表している。
中国版の商品在庫は日本国内の物流センターで管理し、
中国から注文が入った商品は同センターから発送する。
また、越境ECに関する法律や政策など定められた条件はZOZOグループがクリアする。
中国版での販売開始で利益拡大が期待できるとの見方から、買いが殺到しているようだ
◆ティーケーピー<3479> 2427円(+157) 時価総額958億円
大幅に反発。
アパホテル社長の元谷芙美子氏が社外取締役に就任したと発表している。
成長戦略であるビジネスホテル事業の強化が目的。
併せて元谷氏と責任限定契約を締結している。
元谷氏はアパホテル親会社のアパホールディングス(東京都港区)の取締役も務めており、
社外取締役への就任でティーケーピーの収益基盤が強化される可能性があるとの期待から買われているようだ。
【売買代金】
東証一部 3兆1088億円
東証二部 294億円
東証マザーズ 1328億円
JASDAQ 838億円
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