前日のマーケットまとめ↓
【マーケットデータ】
日経平均 27820.04(+91.92)
TOPIX 1929.34(+0.36)
マザーズ 1064.74(+1.83)
NYダウ 35064.25(+271.58)
NASDAQ 14895.11(+114.58)
S&P500 4429.10(+114.58)
米ドル円 109
【マーケット話題】
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1055/値下がり1025。
主力どころでは資生堂や太陽誘電が決算を材料に大幅上昇。
飲み薬タイプのコロナ治療薬の年内承認を目指すとの
社長インタビュー記事を手掛かりに塩野義製薬が買いを集めた。
海外募集の株式の発行価格を発表したマネーフォワードが一時ストップ高となるなど急騰。
上方修正、増配、株式分割を発表したグローブライドや、
1Q好決算と併せて自己株取得を発表したオリコンがストップ高となった。
一方、1Qの減収減益が強い失望となった任天堂が7%を超える下落。
上期減益が嫌気されたSUMCOが大幅安となった。
神戸鋼は上方修正や中間配当の実施を発表したものの、
鉄鋼株の業績堅調は織り込み済みと受け止められ、10%を超える下落。
ダイフクは1Qが2桁の営業増益となったものの、市場の期待に届かず売りに押された。
THK、日本ケミコン、モリテックなどが決算を材料に急落。
シンバイオ製薬は前日からの売りが止まらず、連日のストップ安となった。
海運株は序盤に強い買いが入ったものの、
早々に失速する荒い動きを見せおり、川崎汽船が大幅安となった。
今週、業種別では海運が+25.1%と突出した上昇となった。
海運株の強さは今に始まったことではないが、先週の商船三井に続き、
日本郵船も今週大幅増配を発表しており、
業績期待だけではなく株主還元という観点からも買えるという、
まさに「無敵艦隊」状態となった。
今週のような上昇が来週も続くと考えるのは楽観的すぎるが、
(1)目先は業績拡大が続くとの期待が高い、
(2)依然としてバリュエーション面で過熱感は高まっていない、
(3)対象銘柄が基本3社と少ない―という点で、
勢いのある時の半導体株や新興成長株のようにプラチナチケット的な存在となる可能性がある。
海運大手3社はみな2007年に上場来高値をつけており、
当時の高値は日本郵船が12760円、商船三井が20400円、川崎汽船が17600円。
海運株のラリーはまだ始まったばかりなのかもしれない。
【来週の見通し】
上値の重い展開か。
月曜が休場で、連休明けとなる10日は海外市場の動向に大きく左右されるだろう。
基本的には決算発表銘柄を中心に、個別重視の地合いが続く。
10日のソフトバンクGが中でも注目されるが、内需系を中心に主力どころの決算が多く控えている。
ただ、金曜13日で決算が概ね出そろうこと、
翌週はお盆で市場参加者の減少が予想されることから、先の夏枯れが意識される。
東京五輪が8日で終わるため、関連の明るい話題が多かった今週までと比べると、
コロナ関連のネガティブなニュースには神経質となりやすい。
指数は水準は大きく変化しないとみるものの、高くなれば売りに押される流れが続くと予想する。
【今週を振り返る】
堅調となった。
8月相場に突入したが、日経平均は7月最終日に大きく下げた反動で、
週初から500円近い上昇。
ただ、週末に米雇用統計や三連休を控える中、その後は一進一退となった。
決算では海運株には非常に強い動きが見られた一方、
他では大幅増益や上方修正を発表しても売られる銘柄が多く、強弱感が交錯した。
東京都で新型コロナウイルスの新規感染者数の増加傾向が続いたことも、
上値を押さえる材料となった。
結局、月曜に大きく上げた分をそのまま維持する格好で、週間でも上昇した。
日経平均は週間では約536円の上昇となり、週足では6週ぶりに陽線を形成した。
【値上がり上位(全市場)】
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フォースタートアップス<7089> 1910円(+400)
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ユニバンス<7254> 415円(+80)
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玉井商船<9127> 1225円(+215)
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Appier Group<4180> 1569円(+271)
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ヴィスコ・テクノロジーズ<6698> 1250円(+208)
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大黒屋ホールディングス<6993> 110円(+18)
-
神鋼環境ソリューション<6299> 3205円(+502)
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グローブライド<7990> 6410円(+1000)
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アルペン<3028> 3540円(+540)
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カーディナル<7855> 673円(+100)
【ストップ高】(一時含む)
◆グローバルウェイ<3936> 5210円(+705) 時価総額60.8億円
◆マネーフォワード<3994> 7380円(+590) 時価総額3553億円
海外公募の発行価格決定で買い戻しも
◆Appier Group<4180> 1569円(+271) 時価総額1584億円
通期業績予想の上方修正をポジティブ視
◆オリコン<4800> 1041円(+150) 時価総額157億円
第1四半期好決算及び自社株買い実施を発表
◆兼房<5984> 730円(+100) 時価総額104億円
22年3月期業績及び配当予想を上方修正
◆神鋼環境ソリューション<6299> 3205円(+502) 時価総額517億円
4-6月期経常は20%増益で着地
◆NKKスイッチズ<6943> 4160円(+410) 時価総額35.1億円
今期経常を4.8倍上方修正
◆フォースタートアップス<7089> 1910円(+400) 時価総額65.5億円
◆ユニバンス<7254> 415円(+80) 時価総額97.1億円
上半期及び通期の営業益予想を上方修正
◆カーディナル<7855> 673円(+100) 時価総額14.4億円
1株851円でMBO、上場廃止の予定
◆グローブライド<7990> 6410円(+1000) 時価総額769億円
22年3月期業績及び配当予想の上方修正と株式分割を好感
◆玉井商船<9127> 1225円(+215) 時価総額23.7億円
【ストップ安】(一時含む)
◆シンバイオ製薬<4582> 1191円(-400) 時価総額458億円
◆アイビー化粧品<4918> 824円(-150) 時価総額42.1億円
販売促進費増加で第1四半期営業赤字拡大
◆元旦ビューティ工業<5935> 5660円(-1000) 時価総額43.7億円
◆ステムセル研究所<7096> 4085円(-565) 時価総額209億円
2021年のIPO関連
【東証1・2部決算・修正】
◆レーザーテック<6920> 21640円(-350) 時価総額2兆404億円
今期経常は2%増で6期連続最高益、前期配当を20円増額・今期は7円増配へ
◆チャーム・ケア・コーポレーション<6062> 1079円(+6) 時価総額353億円
今期経常は25%増で6期連続最高益、前期配当を3円増額・今期は3円増配へ
◆AIメカテック<6227> 1817円(+89) 時価総額102億円
今期経常は23%増益、3期ぶり45円で復配へ
◆日本ピラー工業<6490> 2285円(+13) 時価総額572億円
今期経常を33%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
◆DOWA<5714> 4330円(+70) 時価総額2684億円
今期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆カルタHD<3688> 1919円(+51) 時価総額486億円
今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ
【新興株決算・修正】
◆パシフィックシステム<3847> 3300円 時価総額48.8億円
4-6月期(1Q)経常は42倍増益で着地
◆シダックス<4837> 315円(+9) 時価総額129億円
非開示だった今期経常は2.4倍増益、未定だった配当は無配継続
◆タカギセイコー<4242> 1864円(+33) 時価総額52.1億円
上期経常を2.7倍上方修正
◆日本一ソフトウェア<3851> 1178円(+52) 時価総額60.3億円
4-6月期(1Q)経常は4.6倍増益で着地
◆中村超硬<6166> 600円(+9) 時価総額61.9億円
4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地
◆GMOリサーチ<3695> 2339円(+148) 時価総額39.2億円
上期経常が11倍増益で着地・4-6月期は黒字浮上
◆芝浦電気<6957> 5130円(-150) 時価総額399億円
4-6月期(1Q)経常は3.7倍増益で着地
◆アイペットホールディングス<7339> 2297円(-53) 時価総額248億円
4-6月期(1Q)経常は5.2倍増益で着地
【新興株】
◆オリコン<4800> 1041円(+150)
ストップ高。
前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は前年同期比69.3%増の3.56億円で着地した。
コミュニケーション事業が前年同期と比べ大幅な増収となり、
データサービス事業も好調に推移したようだ。
通期予想は前期比16.2%増の12.30億円で据え置き。
併せて、10万株(1.50億円)を上限として自社株買いの実施を発表した。
発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は0.73%で、
株主還元の充実や機動的な資本政策の遂行を可能にすることを目的とした。
◆Appier<4180> 1569円(+271)
急騰。
21年12月期の営業損益を従来予想の15.51億円の赤字から13.02億円の
赤字(前期実績15.78億円の赤字)に上方修正している。
新規顧客の獲得や既存顧客の拡大が予想を上回って推移しているため。
第2四半期累計は7.83億円の赤字(前年同期実績は9.45億円の赤字)となった。
効率的なマーケティングキャンペーンが可能になったほか、
売上総利益率の高いサービスが堅調に推移し、赤字幅が縮小した。
◆アイビー化粧品<4918> 824円(-150)
ストップ安。
22年3月期第1四半期の営業損益を4.26億円の
赤字(前年同期実績は4.09億円の赤字)と発表している。
売上総利益は増加したものの、
今秋発売の大型新製品関連の販売促進費が増加したことから赤字幅が拡大した。
通期予想は5.00億円の黒字で据え置いた。
同社株は短期間に急騰した後、売り優勢の展開が続いており、
第1四半期決算を受けて材料出尽くし感も重なったようだ。
◆カーディナル<7855> 673円(+100)
ストップ高。山田弘直社長の持ち株比率が100%を占める山田マーケティング(大阪市)がマネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による自社買収)の一環として公開買い付けを実施すると発表している。買い付け価格は1株につき851円(5日終値は573円)。買い付け期間は6日から9月21日まで。カーディナルの非公開化を企図しており、同社株は上場廃止となる予定。カーディナルは賛同の意見を表明している。
◆フォースタ<7089> 1910円(+400)
ストップ高。22年3月期の営業利益を従来予想の1.80億円から4.50億円(前期実績1.58億円)に上方修正している。スタートアップ企業からの求人需要が拡大傾向にあるほか、企業への集中的な営業活動などでタレントエージェンシー受注高が当初の予測を上回る水準で推移しているため。第1四半期(21年4-6月)の営業利益は前年同期比215.5%増の1.41億円で着地している。
◆JMDC<4483> 6140円(+440)
大幅に続伸。
22年3月期第1四半期(21年4-6月)の
営業利益を前年同期比131.4%増の8.26億円と発表している。
ヘルスビッグデータで取引先健康保険組合数や健康情報プラットフォームの発行ID数などが伸長した。
遠隔読影サービスの活用が拡大したことに加え、
電子薬歴レセコン一体型システムの販売開始も利益倍増に貢献した。
通期予想(前期比16.4%増の43.00億円)に変更はない。
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