前日のマーケットまとめ↓
【マーケットデータ】
日経平均 27013.25(-267.92)
TOPIX 1880.68(-16.51)
マザーズ 1034.81(+0.95)
NYダウ 34894.12(-66.57)
NASDAQ 14541.78(+15.87)
S&P500 4405.80(+5.53)
米ドル円 109
【マーケット話題】
東証1部の騰落銘柄数は値上がり693/値下がり1411。
任天堂とソニーGのゲーム大手が逆行高。
ゲーム関連では寄り前に新作ゲームの事前登録開始を発表したバンクオブイノベーションが、
一時ストップ高となるなど値を飛ばした。
原油価格の上昇一服を手掛かりに、鉄道株や電力株など原油安メリットセクターが強く、
京王電鉄、京浜急行、東電HDなどが物色された。
保守的傾向が強まる中、第一三共が大幅上昇。
コロナ感染の自宅療養者増加に伴い、
酸素吸入装置の需要が高まるとの思惑から、フクダ電子が急騰した。
一方、生産調整を正式発表したトヨタは、前日からの売りが止まらず4%を超える下落。
グループのデンソーが9%近い下落となり、売買代金は全市場のトップ5入りするなど商いも集めた。
日産自やホンダ、マツダなど同業の完成車メーカーも軒並み急落。
景気敏感セクタ―への警戒感が強まる中、ファナックや三井物産が大きめの下落となった。
中国の規制強化リスクがくすぶるソフトバンクGが3%を超える下落。
大手海運株の急落を受けて、
今週動意づいた栗林商船や大運が手仕舞い売りに押され、玉井商船がストップ安となった。
きょうは2社が新規上場したが、シイエヌエス、
フューチャーリンクネットワークともに初値をつけた後は急失速し、ストップ安で終えた。
日経平均は年初来安値を更新した。
安値26954円は14時44分と取引終盤につけており、
27000円を割り込んだところでも強い切り返しは見られなかった。
悪材料満載で買い材料は乏しかったものの、
なすすべなく下げたような動きで、印象は悪い。
自動車関連が連日で下げており、当該セクターには不安の連鎖が広がっている。
トヨタの9月の減産に関しては、これに対する証券会社のリポートなどを見ると、
想定の範囲内との見方が多い。
今週、9000円を割り込んだトヨタが、来週反転できるかどうかが、
全体のセンチメントを大きく左右するだろう。
自動車関連に追い風が吹くか逆境が続くかという点では、為替動向も重要となる。
今週、日本株は弱かったが、ドル円はリスクオフを意識させるほど円高には振れていない。
週足チャートでは、26週線をサポートに円安に傾きそうな形状にも見える。
円安加速とまではいかないまでも110円台を試しに行くような動きが見られれば、
自動車関連の押し目買いを誘うきっかけとなる可能性がある。
【来週の見通し】
方向感に欠ける展開か。
26日から28日までジャクソンホール会合が開催される。
これをにらみながらの神経質な地合いになるだろう。
直近公表された7月のFOMC議事要旨では、
FRBメンバーの大半が年内のテーパリングが適当と判断していたことが伝わっている。
そのため、今回の会合で米国の金融政策に関する何らかの示唆が出てきたとしても、
内容自体は織り込み済みと思われる。
ただ、それでもイベント近辺では、米国株の反応が大きくなる可能性がある。
米国では7月耐久財受注など経済指標が幾つか発表予定で、これらも注目材料ではある。
ただし、ジャクソンホール会合を通過するまでは強弱感が定まりづらく、
週を通して不安定な相場環境が続くと予想する。
【今週を振り返る】
軟調となった。
日経平均は週初から400円を超える下落となり、以降も上値の重い展開。
先週までで決算発表がほぼ一巡したことで手掛かり難となった上に、
国内では医療ひっ迫に関するニュースが多く出てくる状況で、先高期待が後退した。
米国で7月のFOMC議事要旨を受けて、ダウ平均が大きく下落したことも下押し材料となった。
さらに、トヨタの減産が伝わったことで自動車関連全般が値を崩したほか、
ここまで騰勢を強めていた海運株が急落したことで、週後半にかけてリスクオフの様相が強まった。
日経平均は27000円を割り込む場面もあり、週末値で年初来安値を更新。
週間では約963円の下落となり、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
【値上がり上位(全市場)】
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インティメート・マージャー<7072> 1690円(+300)
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ランシステム<3326> 615円(+100)
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すららネット<3998> 2039円(+295)
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オンリー<3376> 756円(+100)
-
ジー・スリーホールディングス<3647> 508円(+57)
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小池酸素工業<6137> 3465円(+385)
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フォースタートアップス<7089> 2890円(+300)
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くふうカンパニー<4399> 820円(+78)
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JTOWER<4485> 7380円(+680)
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三ツ星<5820> 1894円(+164)
【ストップ高】(一時含む)
◆ランシステム<3326> 615円(+100) 時価総額14.6億円
22年6月期の営業損益は黒字転換予想、直営店舗事業で収益改善
◆オンリー<3376> 756円(+100) 時価総額45.2億円
2連ストップ高
◆バンクオブイノベーション<4393> 2091円(+141) 時価総額82.6億円
スマホ向け新作RPG『メメントモリ』の事前登録開始
◆小池酸素工業<6137> 3465円(+385) 時価総額157億円
医療用ガス
◆インティメート・マージャー<7072> 1690円(+300) 時価総額52.5億円
【ストップ安】(一時含む)
◆シンクレイヤ<1724> 854円(-300) 時価総額34.5億円
第三者割当で新株予約権9100個発行で希薄化懸念、調達資金10.73億円
◆北川精機<6327> 563円(-99) 時価総額43.1億円
22年6月期は営業増益予想も市場予想を届かず
◆ユニバンス<7254> 437円(-99) 時価総額102億円
電気自動車関連
◆プロルート丸光<8256> 400円(-80) 時価総額118億円
◆京極運輸商事<9073> 1104円(-300) 時価総額35.3億円
◆玉井商船<9127> 1994円(-500) 時価総額38.5億円
海運関連
【東証1・2部決算・修正】
◆ソルクシーズ<4284> 891円(+7) 時価総額119億円
今期配当を実質増額修正
【新興株決算・修正】
◆山王<3441> 1369円(-30) 時価総額68.5億円
前期配当を3円増額修正
【新興株】
◆出前館<2484> 1364円(-112)
大幅反落。
8月末から株主優待制度を廃止すると発表し、売り材料視されている。
利用者が増えて順調に注文件数が拡大していることから、
サービスの実体験などを目的として導入した優待制度を見直すこととした。
今後は企業価値の向上を中長期的な株主還元策に位置付ける。
これまでは保有株数や保有期間に応じて出前館で
利用できるTポイントを贈呈する優待制度を実施していた。
◆シンクレイヤ<1724> 854円(-300)
ストップ安。
第三者割当で新株予約権9100個(潜在株式数91万株)を発行すると発表している。
割当予定先はSMBC日興証券。
調達資金の10.73億円は、生産設備の増強資金(5.00億円)や
デジタル投資資金(3.00億円)、技術開発投資資金(2.73億円)に充当する。
発行済株式総数(403万3780株)に対する潜在株式数の比率は22.56%に相当することから、
将来的な株式価値の希薄化が懸念されて売られているようだ。
◆バンクオブイノベーション<4393> 2091円(+141)
急反発。
スマートフォン向け新作RPG「メメントモリ」の事前登録を開始したと発表している。
世界観を表現したオリジナルソングには、多数の本格派アーティストが参加しているという。
サービス開始日は未定。
一方、ファンタジーRPG「幻獣契約クリプトラクト」の中国本土向け配信の
開始時期を未定(従来は9月まで)に変更した。
中国本土でのゲーム配信環境に鑑み、配信開始の見通しが立たなくなったためとしている。
◆ランシステム<3326> 615円(+100)
ストップ高。
22年6月期の営業損益予想を0.50億円の黒字(前期実績は6.33億円の赤字)と発表している。
直営店舗事業で「スペースクリエイト自遊空間」のセルフ化・個室化へのリニューアルを
継続して収益構造の改善を進めるとともに、非対面型ビジネスモデルの確立などを目指す。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で赤字となった21年6月期から黒字に転換するとの見通しが評価され、
買いが入っているようだ。
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