前日のマーケットまとめ↓
【マーケットデータ】
日経平均 30381.84(+373.65)
TOPIX 2091.65(+26.72)
マザーズ 1177.80(+28.23)
NYダウ 34879.38(-151.69)
NASDAQ 15248.25(-38.38)
S&P500 4493.28(-20.79)
米ドル円 109
【マーケット話題】
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1923/値下がり222。
新生銀行がSBIHDによるTOBを受けてストップ高比例配分。
SBIも大幅高となり、じもとHDや福島銀行など地銀の一角にも思惑買いが波及した。
上方修正と増配を発表した積水ハウスが大幅上昇。
東京エレクトロンや信越化学、アドバンテストなど半導体株に強い動きが見られた。
個別に川崎汽船やレノバ、リクルートなどが大幅高。
証券会社のリポートを材料にルネサスが6%近く上昇した。
一方、アルツハイマー治療薬に関してネガティブなニュースが伝わったエーザイが急落。
前日に急騰した東電HDが一転して大きく値を崩した。
ファイナンスが嫌気されたニプロや中国オンラインゲーム市場への警戒が強まったネクソンが大幅安。
8月の月次が弱かったラウンドワンが売りに押された。
値下がり率上位には決算で売られた銘柄が並んでおり、上期が減収減益着地となったシーイーシーや、
1Qは大幅増益でも見通し据え置きが失望を誘ったビューティーガレージが急落した。
日経平均は300円を超える上昇で高値引け。
今週はほぼ押し目なしの上昇となっており、きょうの高値30381円が週の高値にもなった。
3万円はあっさり超えてきたため、現状水準を維持しているだけでも、売り方の投げが入りやすい環境。
ここからは自民党の総裁選が本格化して、新リーダーが決まった後には衆議院選挙が控えている。
低支持率の政権下で行う選挙は市場のリスク要因だが、
支持率がそこそこあって政権与党の優位は動かないという状況であれば、選挙は買い材料となる。
足元の株価の上昇は期待先行のようにも見えるが、選挙が終わるまではその期待がはく落するような要素も少ない。
これだけ値動きが変わってくれば、新規の顧客やスリープ顧客の資金流入も期待できるし、
海外投資家も日本株をスルーできなくなる。
来週は年初来高値(30714円:ザラ場、30467円:終値)を更新できるかが焦点の一つになるが、
更新しても天井感は出てこないと思われる。強気で臨む局面だ。
【来週の見通し】
堅調か。
週末の17日が自民党総裁選の告示日となるため、来週も候補者に関するニュースなどを材料に、
買える銘柄探しの動きが活発となる状況が続くだろう。
短期間で急伸した反動は出てくるかもしれないが、
押し目があれば上昇に乗り遅れた投資家からの買いが入ると思われる。
グローバル市場は翌週21日~22日に控えたFOMCを前に、様子見姿勢が強まる可能性が高い。
ただ、米国の年内テーパリングについては織り込みも進んでいる。
米国の長期金利も比較的落ち着いており、9月のFOMCが波乱を呼ぶとの見方はそれほど強くはない。
海外市場の安定を下支えに、国内では楽観ムードの強い地合いが維持されると予想する。
【今週を振り返る】
大幅高となった。
日経平均は前の週に1500円近く上昇した流れを受け継ぎ、
政策期待を背景に上を試す流れが続いた。
米8月雇用統計は市場予想を大きく下回る内容となったが、ネガティブサプライズはなしと受け止められ、
週明けから500円を越える大幅上昇。
翌7日の取引時間中に3万円の大台に乗せると、8日には終値でも3万円を上回った。
8日まで8日続伸となる中で、7営業日が3桁の上昇となった。
9日は上昇一服となったが、10日は米国株安を受けても大幅高となり、週末値では30300円台まで上昇。
下値模索が続いていたソフトバンクGが鋭角的に切り返すといった動きも見られ、リスク選好ムードが強まった。
週間では約1253円の上昇となり、2週連続の4桁上昇。
週足では3週連続で陽線を形成した。
【値上がり上位(全市場)】
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BASE<4477> 1382円(+261)
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新生銀行<8303> 1740円(+300)
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グローバルウェイ<3936> 9410円(+1500)
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シーアールイー<3458> 2450円(+375)
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八千代工業<7298> 877円(+127)
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HENNGE<4475> 6590円(+940)
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日本鋳造<5609> 1000円(+137)
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AI inside<4488> 11200円(+1500)
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アルファクス・フード・システム<3814> 749円(+100)
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アドウェイズ<2489> 787円(+100)
【ストップ高】(一時含む)
◆アドウェイズ<2489> 787円(+100) 時価総額328億円
子会社がApple Search Ads Partnerに認定
◆アルファクス<3814> 749円(+100) 時価総額20.6億円
◆グローバルウェイ<3936> 9410円(+1500) 時価総額110億円
◆HENNGE<4475> 6590円(+940) 時価総額1070億円
情報セキュリティ関連
◆AI inside<4488> 11200円(+1500) 時価総額438億円
デジタルトランスフォーメーション関連
◆日本鋳造<5609> 1000円(+137) 時価総額51.4億円
JAXAとの基礎共同研究の完了を発表
◆新生銀行<8303> 1740円(+300) 時価総額4507億円
SBIがTOBを実施
◆和心<9271> 673円(+73) 時価総額21.4億円
【ストップ安】(一時含む)
なし
【東証1・2部決算・修正】
◆くら寿司<2695> 4220円(-50) 時価総額1747億円
非開示だった今期経常は2.2倍増益へ
◆gumi<3903> 951円(-19) 時価総額297億円
5-7月期(1Q)経常は赤字転落で着地
◆三井ハイテック<6966> 7080円(+290) 時価総額2794億円
今期経常を44%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆ザッパラス<3770> 603円(+32) 時価総額82.3億円
5-7月期(1Q)経常は5.8倍増益で着地
【新興株決算・修正】
◆カラダノート<4014> 1451円(+27) 時価総額90.5億円
今期経常は35%増で6期連続最高益更新へ
◆セルソース<4880> 17460円(-240) 時価総額1080億円
11-7月期(3Q累計)経常が2.8倍増益で着地・5-7月期も4.1倍増益
◆アールプランナー<2983> 3725円(-5) 時価総額49.5億円
今期経常を64%上方修正・3期ぶり最高益更新へ
◆ソフトウェア・サービス<3733> 9050円(+240) 時価総額497億円
11-7月期(3Q累計)経常が25%増益で着地・5-7月期も70%増益
◆イトクロ<6049> 1178円(+41) 時価総額267億円
11-7月期(3Q累計)経常が54%増益で着地・5-7月期も43%増益
【新興株】
◆BASE<4477> 1382円(+261)
大幅反発。みずほ証券が新規に投資判断を「買い」、目標株価を1830円(9日終値は1121円)でカバレッジを開始している。同証券はコロナ禍で小規模事業者のEC参入などの動きが強まる中、「BASEは決済とEC独自ショップ開設を一体運営する希少なサービスとして優位性があり、審査ノウハウや良質な購買履歴データの蓄積も進む」と指摘。類似サービスとの競争は限定的とした上で「成長ポテンシャルは大きい」と評価している。
◆アルファクス<3814> 749円(+100)
ストップ高。サイゼリヤ<7581>がアルファクス・フード・システムの配膳AIロボット「サービスショットα2号機」の実証実験を開始したと午前10時に発表している。サイゼリヤ台場フロンティアビル店で実験を行い、料理の配膳のほか、顧客が食事を終えた後の皿の回収を顧客や従業員の目線で確認する。サイゼリヤは世界で1517店舗を展開しており、配膳AIロボットの大規模導入が期待できるとの見方から買いが集まっているようだ。
◆ビジョナル<4194> 6080円(-110)
朝高後、マイナス転換。21年7月期の営業利益を従来予想の9.60億円から23.68億円(前期実績21.86億円)に上方修正している。新型コロナウイルスの感染拡大で見通しが立てにくい状況だったが、プロフェッショナル領域の採用支援市場が想定より早く回復したことからビズリーチ事業が好調に推移し、前回予想を上回る見込みとなった。大幅減益予想から増益予想に転じたことが投資家に好感され、買いが入っているようだ。
◆エイシアンスタ<8946> 99円(+12)
大幅に3日ぶり反発。中国で健康コンサルティングを行う広東泛華藍十字健康管理有限公司と医療健康サービス分野で戦略提携覚書を締結したと発表している。訪日健康診断・先進医療治療・医療ツーリズムなどのコーディネートサービスを提供する。同公司は生命保険・損害保険など各種保険の販売代理・仲介・請求代理などを手掛け、中国全土をカバーする泛華金融ホールディングスグループに所属している。
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