前日のマーケットまとめ↓
【マーケットデータ】
日経平均 30248.81(+609.41)
TOPIX 2090.75(+47.20)
マザーズ 1163.41(+35.60)
NYダウ 34764.82(+506.50)
NASDAQ 15052.24(+155.39)
S&P500 4448.98(+53.34)
米ドル円 110
【マーケット話題】
東証1部の騰落銘柄数は値上がり2104/値下がり68と、値上がり銘柄が2000を超えた。
海運大手3社がそろって値を飛ばしており、川崎汽船が11%高。
米国の金利上昇を受けて三菱UFJや三井住友、第一生命、東京海上など金融株が軒並み上昇した。
原油高を受けてINPEXが大幅高。
日経新聞から業績上振れを示唆する記事が出てきた日本製鉄が買いを集めた。
ルネサスが証券会社のリポートを手掛かりに7%近い上昇。
上方修正と増配を発表した古野電気や、自己株消却を発表した国際紙パルプ商事が急伸した。
一方、ほぼ全面高の中で、信越化学やエムスリーなどグロース株の一角が逆行安。
神戸物産やウエルシアなど、小売でも全体株高に乗れないものが散見された。
1Qが大幅減益となったニイタカが下落。
サインポストやヤーマンなど直近で跳ねた銘柄が利益確定売りに押された。
新株予約権の発行が嫌気されたグローバルウェイがストップ安。
第1四半期報告書の遅延に伴い管理銘柄(確認中)指定の見込みとなったOKKは、
場中は値がつかずストップ安比例配分となった。
レナサイエンスがマザーズに新規上場。
公開価格を5割近く上回る初値をつけたが、その後は節目の1000円を超えたところで急失速。
結局、ストップ安で初日の取引を終えた。
日経平均は大幅高。
直近2営業日の下げ分を戻すまでには至らなかったが、後場に強含むなど引け味は良かった。
投資家人気の高いソニーGが年初来高値を更新してきたことなどは、日本株の先高期待を高める。
今週は中国恒大集団に関するニュースに振り回されたが、この一週間の米国株の値動きを見ると、
FOMC前で利益確定売りが出やすいタイミングの中、一時的に下への反応が大きくなっただけのようにも見える。
実際、恒大集団に関しては、先週からリスクとしては認識されていたが、先週の米国株はそこまで神経質には反応していない。
大きな流れとしては、米国は9月FOMCで年内のテーパリングを完全に織り込み、
結果に対して買いで反応したことから、多少の金利の上昇は容認しつつも、
年末に向けて堅調相場が続く可能性が高い。
この点は日本株にも強い下支え要因となるだろう。
【来週の見通し】
堅調か、週初にドイツ総選挙の結果を消化して、
週中には日本、米国、中国で注目指標が多く発表され、
国内では水曜29日が自民党総裁選の投開票と、慌ただしい週になる。
また、9月末ということで、権利落ちの29日には見た目の水準が押し下げられることから、
指数の振れ幅も大きくなりそうだ。
とは言え、日経平均は今週は週間では下落したものの、
金曜24日に大幅高となっており、売り一巡感が出てきた。
何より米国株が9月のFOMCを消化して大きく上昇してきたことは安心材料となる。
配当再投資の買いに対する期待も相場を下支えするであろうし、
月内最終日が弱かった傾向は8月でストップしており、月末に対する警戒も強くはならないと思われる。
一進一退に近い地合いを想定するも、好材料に対する反応が良くなることで、
週を通しては強含む展開を予想する。
【今週を振り返る】
軟調となった。
祝日が2日あり立ち合いは3日。
中国で不動産開発を手掛ける恒大集団の信用リスクが高まり、
海外でリスクオフの様相が強まったことから、連休明け21日の日経平均は600円を超える下落。
翌22日もFOMCの結果発表を前に、リスク回避の売りに押されて200円安となった。
一方、祝日明け24日は一転して買いが優勢となり、600円を超える上昇。
9月FOMCの内容が概ね市場の想定線となったことに加えて、
恒大集団に対する過度な懸念が後退したことを材料に、米国株が大幅高となったことが支援材料となった。
日経平均は週間では約251円の下落となったが、週初から大きく水準を切り下げ、
その後に戻したことから、週足では5週連続で陽線を形成した。
【値上がり上位(全市場)】
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ハイアス・アンドカンパニー<6192> 227円(+50)
-
ヤシマキザイ<7677> 2360円(+400)
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Mipox<5381> 1210円(+188)
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国際パルプ商事<9274> 397円(+56)
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フォースタートアップス<7089> 4995円(+700)
-
サカイオーベックス<3408> 5380円(+700)
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フュージョン<3977> 1488円(+188)
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大阪油脂工業<4124> 2892円(+362)
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スリー・ディー・マトリックス<7777> 285円(+35)
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古野電気<6814> 1289円(+155)
【ストップ高】(一時含む)
◆サカイオ-ベックス<3408> 5380円(+700) 時価総額346億円
◆ハイアス・アンド・カンパニー<6192> 227円(+50) 時価総額84.7億円
◆リード<6982> 719円(+73) 時価総額18.9億円
◆フォースタートアップス<7089> 4995円(+700) 時価総額171億円
人材派遣関連
◆ヤシマキザイ<7677> 2360円(+400) 時価総額68.0億円
YAM技術の新型コロナウィルス不活化を確認
【ストップ安】(一時含む)
◆グローバルウェイ<3936> 2925円(-700) 時価総額171億円
◆コアコンセプト・テクノロジー<4371> 5590円(-1000) 時価総額212億円
直近IPO銘柄
◆OKK<6205> 328円(-80) 時価総額26.7億円
有価証券報告書などの提出遅延で管理銘柄に指定
【東証1・2部決算・修正】
◆伊藤ハム米久ホールディングス<2296> 762円(+15) 時価総額2266億円
上期経常を一転22%増益に上方修正・最高益、通期も増額
◆三益半導体工業<8155> 2712円(+77) 時価総額963億円
非開示だった今期経常は21%増で14期ぶり最高益、
未定だった配当は5円増配
◆コニシ<4956> 1827円(+42) 時価総額744億円
上期経常を33%上方修正・2期ぶり最高益、通期も増額
◆長野計器<7715> 1172円(+24) 時価総額228億円
上期経常を62%上方修正・3期ぶり最高益、通期も増額
【新興株決算・修正】
◆オプトエレクトロニクス<6664> 750円(+65)
12-8月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過
【新興株】
◆文教堂<9978> 75円(+2)
大幅高。
株主優待制度を変更すると発表している。
従来の割引優待カードのほか、QUOカードを選択できるようにした。
不採算店舗の閉店を進めた結果、店舗がない地域で株主優待カードを利用できない株主が増加したため。
対象は今年8月31日現在の株主からで、
QUOカードの額面は保有株数100株以上500株未満で300円、
500株以上5000株未満で500円、5000株以上1万株未満で700円、1万株以上で1000円となる。
◆Aiming<3911> 348円(+18)
大幅に7日ぶり反発。
事業成長に対する資金調達支援などを目的に業務提携契約を締結した
投資業のグロース・キャピタル(東京都港区)による支援実施が完了する見込みと発表している。
支援の具体的な内容はゲームタイトルのプロモーション。
「キャラバンストーリーズ」のプロモーション実施済み分が2640万円、実施予定が概算で1650万円。
「箱庭型アバターゲーム(仮)」の予定分が概算で約4442万円となっている。
◆グローバルウェイ<3936> 2925円(-700)
大幅に反落。
東証が24日から信用取引に関する規制措置を強化すると発表し、売り材料視されている。
新規の売付及び買付に係る委託保証金率が90%以上(うち現金60%以上)に引き上げられた。
日証金も増担保金徴収措置を強化している。
規制強化で売買が冷え込むとの懸念に加え、
株価が短期間に急騰して22日に年初来高値(3835円)を記録するなど過熱感が高まっていることも売りにつながっているようだ。
◆ココナラ<4176> 1624円(+95)
大幅に5日ぶり反発。
新たに貸借銘柄に選定されたと発表している。
実施は24日の売買分から。ココナラは東証マザーズの制度信用銘柄に選定済み。
同社は今回の選定について「当社株式の流動性及び需給関係の向上を促進し、売買の活性化と公正な価格形成に資するもの」とコメントしている。
ココナラ株は8月31日に直近高値(1848円)を付けてから値下がり傾向で推移しており、
貸借銘柄に選定を機に押し目買いも入っているようだ。
◆MTG<7806> 1743円(+111)
大幅高。
従来未定としていた21年9月期末の配当予想を10.00円(前期末実績は無配)と発表している。
財政状況や経営成績、キャッシュ・フローの状況などを総合的に勘案した結果、復配することとした。
年間配当は同額。
MTGの21年9月期の純利益予想は、ECサイトなどを通じたダイレクトマーケティング事業や美容室向けのプロフェッショナル事業が伸び、
前期比90.1%増の29.00億円に拡大する見通しとなっている。
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