前日のマーケットまとめ↓
【マーケットデータ】
日経平均 28048.94(+370.73)
TOPIX 1961.85(+22.23)
マザーズ 1105.56(+21.55)
NYダウ 34754.94(+337.95)
NASDAQ 14654.01(+152.10)
S&P500 4399.76(+36.21)
米ドル円 111
【マーケット話題】
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1746/値下がり358。
主力どころではソフトバンクG、トヨタ、リクルートなどが大幅上昇。
米長期金利の上昇を受けても東京エレクトロンやレーザーテックなど半導体株に強い買いが入った。
キヤノンは証券会社のリポートを手がかりに3%高。
INPEXや出光興産が原油高を追い風に買いを集めた。
月次好調が確認できたNATTYやネットマーケティングが急騰。
昨晩関東で発生した大型地震に伴い、水回りの緊急対応需要が多く発生するとの思惑からアクアラインがストップ高となった。
一方、海運大手の商船三井、日本郵船、川崎汽船が4~5%台の下落と弱さが目立った。
セブン&アイとローソンはいずれも上期決算を受けて買いが先行したものの、失速して下落で終了。
クリーク&リバーは上期の大幅増益を受けて一時4%超上昇したが、買いが続かず4%を超える下落となった。
ツインバード工業は上期の良好な着地に対して通期見通しの引き上げがなかったことが強い失望となって急落。
下方修正を発表したオンワードが8%を超える下落となった。
日経平均は続伸。ただ、きのうもきょうも上に長いヒゲをつけた寄引同時線で終えており、まだ警戒感は強い。
来週は8月につけた年初来安値(取引時間中:26954円、終値:27013円)を下回ることなく、
水準を切り上げることができるかが焦点となる。
年初来安値を更新してしまうと、8月後半の大幅高は相場の転換点ではなく、単なる買い戻しが強烈になっただけとの見方が強まる。
ただし、安値更新を回避して上昇することができれば、一気に底打ち期待が高まることにもなる。
その状態で衆議院選挙や3月決算企業の上期業績発表を迎えることができれば、
大半の銘柄に過熱感がない分、かなりのブル相場が到来する展開も期待できる。
今週は13週線(28489円、8日時点、以下同じ)や26週線(28670円)を明確に割り込んでしまったが、
これらを早々に上回るようなら、ブルシナリオの確度が高まってくるだろう。
【来週の見通し】
戻りを試す展開か、足元のマーケットの不安材料はなくなったわけではないが、
日経平均は直近の急落で売られ過ぎ感や値ごろ感が出てきている。
また、大きく下げたとはいえ、8月後半に急伸する前の水準に戻っただけともいえ、ここから仕切り直しという雰囲気にもなりやすい。
米国株も足元で力強さが戻りつつある。
米国や中国で経済指標の発表が多くあり、海外動向に振らされる状況は続くだろう。
米国では13日に9月開催のFOMC議事録が公表される。
米国の長期金利動向に株式市場が翻弄されており、議論の中身を確認することで、
株式、債券、為替市場に大きな動きが出てくる可能性もある。
ただ、弱材料に関してはある程度耐性がつき、強い材料があれば、それを手掛かりに押し目買いが入るという形で、
週を通してみれば底固めの週になると予想する。
国内では小売系の決算が多く出てくるため、個別の材料が多くなることも、売買活況につながる点で一定の下支え要因になると考える。
【今週を振り返る】
軟調となった。
中国恒大集団のデフォルト懸念、米国の債務上限問題、米長期金利の上昇、原油価格上昇に伴うコスト高への警戒など、
複数のリスク要因が混在する中、日経平均は週初から下を試す流れが強まった。
米国株の上昇を受けても下げる日もあったほか、新内閣お披露目などがまったく株高につながらなかったことから、
株安は岸田新政権に対する失望とも受け止められた。
日経平均は5日に節目の28000円を割り込み、6日までは8日続落と、一気に悲観ムードが強まった。
ただし、後半にかけては米国株高を支えに押し目を拾う動きも見られたことから、週末値では28000円を上回った。
日経平均は週間では約722円の下落となり、2週連続で陰線を形成した。
【値上がり上位(全市場)】
-
アジアゲートホールディングス<1783> 128円(+28)
-
東京機械製作所<6335> 1618円(+300)
-
ムラキ<7477> 1723円(+300)
-
アクアライン<6173> 636円(+100)
-
フーバーブレイン<3927> 1032円(+150)
-
アジア開発キャピタル<9318> 8円(+1)
-
倉庫精練<3578> 509円(+60)
-
Amazia<4424> 1489円(+167)
-
ケル<6919> 1168円(+128)
-
ジモティー<7082> 3980円(+405)
【ストップ高】(一時含む)
◆フーバーブレイン<3927> 1032円(+150) 時価総額57.8億円
2連ストップ高
◆アクアライン<6173> 636円(+100) 時価総額12.9億円
地震による水道管破裂被害発生で思惑
◆東京機械製作所<6335> 1618円(+300) 時価総額141億円
◆ムラキ<7477> 1723円(+300) 時価総額25.3億円
◆かんなん丸<7585> 785円(-107) 時価総額34.2億円
4連ストップ高
【ストップ安】(一時含む)
なし
【東証1・2部決算・修正】
◆ヤマザワ<9993> 1719円(-9) 時価総額188億円
上期経常は60%減益で下振れ着地
【新興株決算・修正】
◆メディア工房<3815> 318円(+20) 時価総額35.9億円
今期経常は2.1倍増益へ
【新興株】
◆メルカリ<4385> 6640円(+430)
上場来高値。
一部メディアが「フリーマーケットアプリ『メルカリ』に無料で店舗を開設できるサービスの本格展開を始めた」と報じられ、買い材料視されている。
「中小の事業者や個人が手軽にネットショップを出店できるのが特徴」という。
新型コロナウイルスの感染拡大などを契機にEC市場は拡大傾向にあるため、
収益機会の増加につながるとの期待から買いが集まっているようだ。
◆アクアライン<6173> 636円(+100)
ストップ高。
7日夜に発生した千葉県北西部を震源とする地震を受け、思惑買いが入っている。
東京都足立区や埼玉県川口市などで震度5強、関東南部の各地で震度5弱の揺れが観測されたほか、
東京都目黒区や千葉県市原市では水道管が破損して水が噴き出したと報道されている。
アクアラインは水まわりの緊急修理サービスを主要事業としていることから、
地震被害の修繕ニーズが生まれる可能性があるとの見方から買われているようだ。
◆ドーン<2303> 2511円(-184)
大幅に反落。
22年5月期第1四半期(21年6-8月)の営業利益を前年同期比20.8%減の0.43億円と発表している。
クラウドサービスの契約数が積み上がりストック型の利用料収入は増加したが、
ライセンス販売は大型案件の受注があった前年同期の反動で減少した。
販管費の増加も利益を圧迫した。
通期予想は前期比9.1%増の3.70億円で据え置いたが、
進捗率が11.6%にとどまっていることが嫌気され、売り優勢となっている。
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